質問の大切さと質問力
巷ではエンジニアが仕事を進める、成長するうえで質問することは大事だと言われますが、本当にその通りだと思う今日この頃です。しかし先輩が忙しそうで質問しにくかったり、そもそも質問する文章を作るのが難しいという壁もあると思います(私の目の前にはあります)。それでも質問はすべきだと思う4つの理由と、私なりの対処法を以下に解説します。
質問すべき理由
①仕事が進む
先輩は経験豊富で知識があり、私が1週間悩まされていた問題も、聞けばその場で解決してくれることも多いです。
②書いたり話したりしているうちに解決法を思いつく
これは私や私の周りの実体験ですが、質問するために情報を整理したり、問題を書いているうちに、ふと解決法を思いつき自己完結するといったことがよくありました。
③1人で抱え込まなくて済む
長時間1人で問題を抱え込んでいると、段々嫌になってきます。しかしいざ質問し助けを求めれば、問題は分散され、心が軽くなったような感覚になります。
④上の人も進捗が把握できる
質問するということは、現状を報告することでもあります。先輩や上司も任せた仕事がどの程度進んでいるか、任せた相手にとってどのくらいの難易度なのかといったレベル感も気になっているはずです。適切に質問すれば、同時にこれらの情報も伝えることができます。
質問の仕方とルール
ここまで質問すべき理由を説きましたが、じゃあどうすればよいか気になると思います。そこで私が心がけている質問のルールとテンプレートをご紹介します。
ルール
45分考えて解決しなければ質問する
Googleの人工知能チームでは15分考えて分からなければ質問する、というルールがあるようですが、今の私には短く、情報を精査するにも時間がかかるので、45分考えて分からなければ質問する、としています。
テンプレート
自分は以下のような質問テンプレートを用意し、これを埋めるようにして質問しています。
【①聞きたいことの一言まとめ】
【②起きている問題】
【③ソースコード・エラーメッセージ】
【④試したこと】
【⑤問題について自分なりに考えたこと】
結論ファーストと雨雲傘の法則を満たしつつ、回答側が欲しい情報を可能な限り網羅しています。状況に応じて一部省略したり、再現手順、スクリーンショットを追加することもありますが、これに則れば、質問する方もされる方も、最低限の労力で済むのではないかと思います。
自分を振り返ってみると
改めて質問について文章にしてみると、45分ルールが全く守れていないことに気付きました。自力で解決するのも大事ですが、あくまで仕事として業務を円滑にすることを意識し、適切に人を頼っていく所存です。
(担当:タロ)