2023.11.01

歪む楽器と寒暖差

こんにちは。スラップベースの練習をしすぎて右手人差し指の皮がカチカチになった人です。
ここ最近めっきり寒くなってきましたね。葉が紅く染まり始め、太陽はすぐ沈み、体調は崩れ、冬が迫ってくるのを感じうんざりする今日この頃です。

気温差で体調は狂いやすくなりますが、楽器もチューニング(音程)が狂うのはご存知でしょうか。
理由は単純で、気温の変化により金属が膨張・収縮を起こすためです。

私はかつてトランペットを吹いていましたが、冬になるとかなり音程が高くなってしまうため、低い音がでるようにチューニングをしていました。
が、吹いているうちに楽器本体が温まってくるため、演奏中に感覚で調整していたのを覚えています。

弦楽器は特に顕著です。近年はエレキベースをよく弾きますが、寒暖差で弦が伸び縮みするのか、今時期は結構な頻度でチューニングしないといけません。

もちろんプレイにも影響が出ます。手が冷えてると指がまるで動きません。
エレキベースの奏法には人差し指と中指で弾く2フィンガー、親指で弦を叩き人差し指や中指で弦を引っかけるスラップといったものがありますが、
特に2フィンガーが弾きにくくなります。これは物理的に温めるか、無理やり弾いてウォームアップするしかないですね。
とある変人ジャズピアニストは常に手袋をまとい、演奏前にはお湯を張った洗面器で手を温める徹底ぶりでした。

といった具合で、楽器もこれほど気温に影響を受け調子を崩してしまいます。
ご自身の体もぜひ楽器のようにチューニングしてあげ、寒暖差を乗り越えましょう。

(担当:低音)