2022年5月

2022.05.30
AIが機械の故障を「音」で検知 ~実証実験を動画で公開~

株式会社バーナードソフト(本社:北海道札幌市、代表取締役:瓜生 淳史、以下バーナードソフト)は、自社開発製品である、AIで「音」を監視するシステム「エスカレイド」の社内実証実験を行いました。実証実験の動画は、エスカレイド製品ページで公開しています。エスカレイドの検知の仕組みや、音の判定画面、実証実験結果をご覧いただけます。

 

リアルタイム音監視システム「エスカレイド」

エスカレイドは、「音」に着目して工場や設備の異常を検知するAIシステムです。AIが機械の「いつもの音」を学習し、リアルタイムで音の監視を行い、「聞いたことがない音」(=異音)を検知します。機械故障前の異音をとらえるため、予知保全に活用できます。また、無人設備の監視など、保守点検の省力化にも役立っています。
現在大手自動車メーカーの大型プレス機や砕石工場の破砕機、大型の送風機などに活用されています。

 

小型サーキュレーターの異音検知

実証実験では、小型のサーキュレーターを用いました。羽根の摩耗・歪みによって音が変化することに着目し、その変化をエスカレイドで検知できるか検証しました。
サーキュレーターの「いつもの音」を1日程度収音し、その音をAIが学習しました。

集音の様子 集音装置

エスカレイドの画面では、正常音は緑色、異音が短時間続くと黄色、異音が長時間続くと赤色で表示されます。

作成したAIデータでサーキュレーターの音を判定させたところ、通常時の音は緑色(正常)、故障を模して羽根に細工をした際の音は黄色→赤色(異音)と判定しました。このことから、エスカレイドによってサーキュレーターの正常音・故障音(=異音)が判別できることがわかりました。

通常時の判定結果 羽根に細工した際の判定結果

 

導入希望の方へ

お客様環境にて実証実験を行い、成果にご納得いただいてからご購入に進みます。ご興味をお持ちいただけましたら、まずは下記問合せ先にご連絡ください。

 

会社概要

商号   : 株式会社バーナードソフト
代表者  : 代表取締役 瓜生 淳史
所在地  : 〒060-0004
      北海道札幌市中央区北4条西6丁目1番地 毎日札幌会館7階
設立   : 2014年5月
事業内容 : システム開発、サーバ開発、監視製品開発
資本金  : 1,200万円
URL   : https://www.barnardsoft.co.jp/

受賞歴

・2016年 SAPPOROベンチャーグランプリ2016大賞
(リアルタイムネットワーク監視システム「Tegnos」)
・2018年 X-tech Innovation 2017優秀賞受賞
(リアルタイム音監視システム「S-Kaleid」)

本件に関するお問い合わせ

株式会社バーナードソフト
営業部 丹羽
TEL:011-776-6738
お問合せはこちら

2022.05.11
覆水盆に返らないから、予防が大事

いつの間にか忙しい年度末も過ぎ、北海道も急に暑さが増してきました今年の冬は特に雪が多く、どこもかしこも交通障害で青色吐息といった様子でした。こういうときは、しみじみ地下鉄通勤で良かったと思います。混雑はしましたが。

さて、そんな年度末にちらほらと「どこそこの会社で不正アクセスが!」というニュースを目にしました。毎年聞かない話ではありませんが、今年は本当に多かったのか、ニュースで取り上げられる機会が多かったのか、「また?」という印象が強かったように思います。

不正アクセスと一口に言いますが、その被害の受け方は様々です。顧客情報の流出は代表的な例ですが、データを削除される、盗まれる、改変される、或いは破壊されるなど、どれも経験したくないものです。まして相手は素性も目的も分からない侵入者なのですから、不正アクセスが分かればその被害を調べるだけでも膨大な時間と労力が必要です。復旧は言わずもがな。未然に防げるのならば、それに越したことはありません。24時間365日、全てのパケットを人が監視できるのであれば可能かもしれません。しかしながら、現実にはパケットはネットワーク内をミリ秒単位で流れ、人の目がそれに追いつくはずもありません。

ネットワーク監視システムの目的は、高速で流れるパケットを解析し、アクシデントの予兆を検知することです。プロトコルの流量が普段より多くないか、或いは少なくないか。覚えのないユーザがアクセスしていないか。危険なメッセージを含んだパケットが流れていないか。アクシデントにつながるかもしれない可能性を知らせ、ネットワークの健全さを保つ、それが弊社のネットワーク監視システム『Tegnos』の重要な役割なのです。

(担当者:シェルティ派)