大正100年は?
今年は令和7年 = 西暦2025年です。そして最近「昭和100年」と言うのをたまに聞きます。
昭和生まれの方なら西暦と昭和の差は1925年という関係をご存じでしょう。
ちなみに最近の元号に関する西暦への変換式は以下のようになります。
西暦 = 令和 + 2018
西暦 = 平成 + 1988
西暦 = 昭和 + 1925
西暦 = 大正 + 1911
西暦 = 明治 + 1867 (ただし明治5年以前はずれる場合あり)
確かに、昭和が続いていたら昭和100年は今年です。
過去の類似例を調べてみると、「明治百年記念式典」が1968年(昭和43年)に執り行われたそうです。
生まれているなぁ。でも記憶にはないです。赤ちゃんだったので。
なお、「1968年 = 明治101年では?」と思ったら、「明治になって100年目」ということだったようです。
もしやと思って「昭和100年記念式典」と検索したら・・・ありました。
来年2026年 = 昭和101年 に予定されているそうです。
昭和という時代を懐かしむ人がいるからこその昭和100年なんだろうなぁと思うと、
明治100年を祝った当時の人の気持ちが何となくわかる気がします。
このように、何処を1年として暦を作るか(紀年法)には色々な物があり、西暦はキリスト生誕紀元、日本の元号もその一つです。
そして日本独自の暦には皇紀というのもあります。皇紀の紀年法は神武天皇即位紀元。いつかというと紀元前660年が1年になります。つまり
西暦 = 皇紀 – 660
です。
そして皇紀で切れのいい年(下二桁00)というと
皇紀2600年 = 西暦1940年 = 昭和15年
でした。ご想像通り「紀元二千六百年式典」が昭和15年に執り行われました。翌年が真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まった年ですから、国威高揚を狙ったのでしょうか。
ちなみに皇紀に関するトリビアとして有名なのは、「零戦(零式艦上戦闘機)の零とは皇紀2600年の下二桁」というのがあります。
今年は皇紀2685年です。15年後の2040年には「紀元二千七百年式典」が執り行われるのでしょうか。
(担当:丙午)