2024.09.30

イグ・ノーベル賞

「ブタはお尻からも呼吸」
先日発表されたノーベル賞のパロディ、イグ・ノーベル賞を受賞した研究内容です。
イグ・ノーベル賞は18年連続で日本人が受賞しているようで、試しに直近5年間をウィキペディアで調べてみました。

2023年 電気刺激を施した箸やストローを用いた味覚の変化
2022年 つまみを回すときの直径と指の本数との関係
2021年 歩行者同士が時には、衝突することがある理由を明らかにする実験
2020年 ヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなる(ドナルドダック効果)ことを発見
2019年 典型的な5歳の子供が1日に分泌する唾液量の測定

ユニークな研究内容に送られるイグ・ノーベル賞を受賞した研究内容から実用された例もあるみたいです。
2023年の研究は塩味の増強するスプーンとして実用化されています。
減塩を強いられる方にも食事を楽しみにしてもらえるように貢献しているんですね。
「ブタはお尻~」の研究も呼吸不全の治療方法として研究されていくようです。

こうして注目を浴びる研究もあれば浴びない研究もあるんでしょうね。きっと。
研究というと根気、気力を伴うでしょうし、好きでないとできないよなぁと思います。
労力が必ず成果につながるとも限らないでしょうし。。

と、ここまで書いて思い出しました。
最近読んだ本をご紹介します。

「最前線に立つ研究者15人の白熱!講義 生きものは不思議」河出書房新社 編

生態研究者の研究内容を取り上げたものですが、対象が若年層(たぶん中高生くらい)向けということでサラサラ読めます。
いったいなんでここに興味を持ったの?とかなんの役に立つの?とか感想は出てきますが、そういうのは野暮です。
パフォーマンスが重要視されている世の中のような気がしますが、掛け値なしで好きなことに打ち込んでいる様子は心打たれるものがあります。

自分に目線を向けてみると、そこまで打ち込んでいるものも最近ないなと思います。

(担当:ふ)